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APSのためのオブジェクト基本構造オブジェクトの基本構造図は、本パートで定義するオブジェクトの中で、最も基本的といえるものについて、その関係を示したものです。図 3?1にある9つのオブジェクトの中で、生産資源、プロセス、そして生産品目の3つのオブジェクトはもっとも基本となるオブジェクトということができます。なお、下部の3つのオブジェクトについての説明は、別章にて行われています。 図 オブジェクトの基本構造
生産資源(Production Capability)生産資源は、特定の生産を実行するために必要となる再生可能な能力量(キャパシティ)を提供することができるオブジェクトです。生産に利用する機械や設備や作業者などがこれに対応します。 生産品目(Production Item)生産品目は、生産活動によって生成または消費されるものを表現するオブジェクトです。生産品目は、製品や部品など工場で生産される品目のほかに、資材や仕掛品、あるいは、最終的には製品とならない端材なども含まれます。 プロセス(Process)プロセスは、生産活動に関係して必要となる、さまざまな行為を表すためのオブジェクトです。製品や資材を生産または消費する生産活動の他にも、モノの移動や装置の点検など、直接製品とは関係しないものも含まれます。また、プロセスは、設計作業など、具体的にモノを生産せずに、サービスとして定義されるものを表現することもできます。 能力量(Capacity)能力量は、生産資源がもつ能力を具体的に数値化して表現するためのオブジェクトです。 在庫量(Inventory)在庫量は、生産品目が、ある時点においてどれだけ存在するかを数値化して表現するためのオブジェクトです。 資源(Resource)資源は、生産活動に関係するものと最も抽象的に表すためのオブジェクトです。このオブジェクトによって、生産資源と生産品目という2つのオブジェクトが表してきた対象を、その区別をせずに両方の側面をもつものとして扱うことができます。製造業の工場内部で認識可能なほとんどのモノは、資源として定義可能といえます。 時間に関する情報APSにおける意思決定では、計画(プランニング)とスケジューリングの2つの要素が、ここで定義するオブジェクトと関連することになります。一般に、計画は期間情報を主に対象とする意思決定であるのに対して、スケジューリングは時点情報を主に対象とします。以下のオブジェクトは、時間に関する2つの概念を表現します。 時点(Time Point)本仕様書において、時点オブジェクトは、過去から将来につながる時間の流れの中で、特定の時刻、つまり、ある一時点をあらわします。作業の開始や終了、オーダの納期、在庫量の変化といった情報が、時点オブジェクトによって定義されます。 期間(Time Period)本仕様書において、期間オブジェクトは、過去から将来につながる時間の流れの中で、特定の2つの時点ではさまれた時間帯を表します。一般に、個々の期間を定義する2つの時点は、あらかじめ意思決定を行う前提条件として与えられており、シフト、日、週といった単位とすることがほとんどです。 空間に関する情報空間的な概念を表現するオブジェクトには以下の2つがあります。 位置(Location)位置は、生産資源など、さまざまなもののある時点での位置を表現するためのオブジェクトです。 区域(Region)区域は、ある空間内の特定の範囲を表現するためのオブジェクトです。これは、次章で定義する生産資源の階層構造を定義するために利用されます。 |
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